医療法人社団 永和会 新八柱整形外科内科

お悩みから探す打撲・骨折・スポーツ障害打撲・骨折・スポーツ障害

転倒、スポーツによるけが、学生が学校の体育・部活動などでけがをされた場合の治療も当院では行っております。
特に成長期の子どもは骨端線損傷などの成長に関するケガがあるため、当院にてレントゲンチェックを行い治療をおすすめしています。
また、最近は高齢者による転倒事故が増えており、最近のデータでは交通事故でけがをする人よりも転倒でけがをする人の数が増えてきています。
高齢による転倒の不安を感じている方は、運動療法による転倒予防をおすすめしています。

小児の骨折

症状

子どもが痛みを訴えたとき、親は「歩けるから大丈夫」、「関節が動くから骨折していない」などと自己判断しがちですが、「触ると泣く」、「手を使わない」、「足に体重をかけられない」などの症状があれば、骨折を疑って整形外科を受診しましょう。特に乳幼児では、腫れが少なかったり、骨折していない部位の痛みを訴えたりすることもあり注意が必要です。

  • 子供
  • 正面像
    正面像
  • 側面像
    側面像
    前腕骨骨折(橈骨(とうこつ)若木骨折、尺骨横骨折)
原因・病態

転倒や転落によるものがほとんどです。肘関節の周囲や前腕など上肢の骨折が約半数を占め、次いで多いのが鎖骨や下腿(かたい)の骨折です。成長過程の骨には弾力があり、骨幹部では隆起骨折や若木骨折、力学的に脆弱(ぜいじゃく)な成長軟骨が存在する関節周囲では骨錯骨折(骨端軟骨の離開)など小児特有の骨折があります。

  • 隆起骨折
    隆起骨折
  • 若木骨折
    若木骨折
  • 骨端骨折
    骨端骨折
屈曲転位 側方転位
自家矯正の機序

鎖骨骨折

症状

転倒や転落などして肩や腕に衝撃が加わった後、肩に痛みや腫れがあり腕を上げることができない場合に、この骨折を疑います。折れる瞬間にボキッという音を聞く人もいます。ずれが大きいと外観からも骨折を確認することができます。交通事故などで大きな外力が加わった場合には、骨折だけでなく神経も損傷を受けて、手や指がしびれたり動かせなくなることもあります。

  • 鎖骨骨折
  • 鎖骨骨折
診断

単純エックス線(レントゲン)で診断を行います。骨折のずれが小さかったり、鎖骨の外側の骨折では見逃されたりする事もあり、エックス線検査を受ける事をお勧めします。
特に小児の場合、腕を動かさなくなった時、実は鎖骨骨折ということがありますので注意を要します。

鎖骨骨折の単純エックス線像
鎖骨骨折の単純エックス線像

大腿(だいたい)骨近位部骨折

症状

転倒や転落後に大腿の付け根の部分に痛みが出現し、立つことや歩くことができなくなり、下肢を動かすと痛がります。ただし、ずれの小さい亀裂骨折(いわゆるヒビ)の時はつかまり立ちや伝い歩き程度なら可能なことがあり注意を要します。またこの骨折は骨粗しょう症を伴う高齢者に多く発生しますので、認知症などがある場合は発見が遅れることがあります。

転倒して該当箇所を骨折した
転倒して該当箇所を骨折した
原因・病態

転倒、転落事故がその原因となりますが、なかには歩行中に足が引っかかったりするだけで骨折し、その結果転倒することもあります。大腿(だいたい)骨は足の付け根の部分で湾曲していますので、高齢者で骨粗しょう症などがあると折れやすく、寝たきりの原因にもなることから社会問題となっています。
この骨折は折れた場所によって、関節内骨折(いわゆる大腿(だいたい)骨頚部(けいぶ)骨折)と関節外骨折(転子部骨折)に2大別されます。内側骨折は痛みが比較的かるく内出血が少ないのですが骨癒合が得られにくく、また骨癒合が得られても後になって骨壊死(えし)(大腿(だいたい)骨頭の血流障害で骨頭がつぶれてしまうこと)を起こしてしまうことがあります。一方外側骨折は痛みが強く内出血が多いので全身状態に影響が出ることが危惧されます。

大腿(だいたい)骨頚部(けいぶ)骨折 大腿(だいたい)骨転子部骨折 頚体角といいます(平均130°)
大腿(だいたい)骨は足の付け根のところで湾曲しています。
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